今回のシャーロック・ホームズシリーズはこちらの2冊‼
『恐怖の谷』『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』です。
『恐怖の谷』
まずはこちら!
『恐怖の谷』
シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編『恐怖の谷』です。
この物語ではホームズの宿敵モリアーティー教授が事件の裏で暗躍しています。
『緋色の研究』同様二部構成になっており第一部ではホームズが事件を解決し、二部では第一部の重要人物ジョン・ダグラスの過去が描かれています。
第一部
時間軸としては最後の事件よりも数年前でホームズはこの頃から既にモリアーティー教授を捜査していたようです。
もう既に3回も部屋に侵入しているとは驚きでした。
事件は作中最も無残な被害者でしたがこれがトリックに関わってくるとは思いませんでした。
第二部
ジョン・ダグラスという人は昔悪い事ばかりしていたのに第一部の時代では評判のいい人として描写されていて釈然としませんでした。
そのため最後の展開にはとても驚き興奮しました。
確かに第一部に登場した時に明敏そうな発言をしていましたね。あれが伏線だったとは・・・。
この物語でホームズは結局最後にモリアーティー教授にしてやられる形になってしまいましたがホームズの最後のセリフ「わたしに時間をくれなくては」で『最後の事件』への繋がりを感じました。
『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』
次に読んだのはシャーロック・ホームズシリーズ短編集第四弾『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』です。
冒頭でワトソンがホームズの引退について語る部分があり今は田舎で隠居生活を送っていると書かれています。
しかし、今まで私が持っていたホームズ像だとそんな田舎の隠遁生活を送れるとはとても思えないですね。
事件(頭を使える出来事)がないと禁断症状がでるのがホームズというキャラクターでしょう。
とは言え「悪魔の足」でドクターストップがかかる描写もありますし事件以外に観察と推理を傾けられる対象が見つかったのも引退する要因になったのかなと思いました。
「最後の挨拶」の事件がホームズの世界で最後に起きた出来事とされています。
この時のホームズは変装のため顎鬚を生やしていますがそれを除いても60代の男性にほぼ素の状態で変装しているのでかなり歳をとっているようです。出来事の年代は1914年ということで最初の『緋色の研究』でワトソンと出会ってから30年近く経っており時間の流れを感じました。
ここまでシャーロック・ホームズシリーズを読んでいるとさすがに途中で登場人物の60代の男性がホームズであることに気がつきました。
最後に
次回はシャーロック・ホームズシリーズ最後「シャーロック・ホームズの事件簿」をご紹介したいと思います。
それではまた次回
いじょ~流水でした。
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