反知性主義に打ち克つ道しるべを提示する一冊!
目次
今回の紹介本
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タイトル:[知性とは何か]
著者 :佐藤 優
ジャンル:教養
流水の感想
「実証性や客観性を軽視もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度」
そんな反知性主義に打ち克つ道しるべを提示する一冊。
前半では「集団的自衛権」「沖縄問題」「イスラム国」など世の中の問題に内在する反知性主義に基づいた考えや出来事を著者の鋭い視点で批判している。
沖縄問題での政府と沖縄の民意との相違。
それに気づかない政府や本土のマスメディア。
沖縄と本土で同じ「スコットランド独立運動」を取材しても立場が違うと見方がここまで違ってくるのは驚きました。
そして後半ではそんな反知性主義に打ち克つ知性とはどんなものか。
どう身に就けていけばいいのかを沢山の良書を引用し解説しています。
引用部分は難しいものもあった。
「書き言葉」と「話し言葉」の違いと昨今の「話し言葉」重視のSNSやラインなどに警鐘を鳴らすとともに「書き言葉」の重要性や「書き言葉」を用いることによる知性の向上。
インターネットの依存性やゲームの簡易に得られる満足や達成感を子どもの頃から味わってしまうことの危険性を指摘しています。
親や教師は受験のテクニックより少ない報酬で努力する勤勉性を子供に教えるべきという話は興味深かったです。
流水
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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