ネットに蔓延る話し言葉!!
今回の紹介本
今回紹介する本はこちら!
タイトル:[ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ]
著者:藤原 智美
ジャンル:言葉
以前読んだ『知性とはなにか』(本の紹介【58】)で紹介されていて気になって借りてきました。
書き言葉社会からネット言葉社会へ変わりつつある現在。
ネット言葉と書き言葉の違いとそれに伴う変化。
話し言葉社会から活版印刷技術の発明により書き言葉社会になった近代。
言葉の歴史にも触れられています。
冒頭の『知性とは』での紹介文通り難しい内容でした。
ネット言葉と書き言葉の違いはスピードにある。
ネット言葉はスピードが求められるため文字にしているのに書き言葉より話し言葉に近い。
しかし話し言葉と違い相手の姿は見えない、また話し言葉のように直ぐに消えず文字という形でずっと残る。
ネット言葉化によって誰の言葉かがあいまいになっている。
昨今の論文でのコピペの増加もこの「誰の言葉」かがあいまいになっているのが原因だといいます。
これは『功利主義の読書術』で書かれていた沢山本を読む人に多い、読むだけで自分では考えない人というのに近い感じがします。
誰の言葉なのかをしっかり意識すること延いては自分の言葉に責任を持つことが必要ですね。
この本では「書き言葉とは突き詰めれば思考です。」と書かれています。
ネット言葉の拡大により低下する思考力。
少し前によく騒がれたバカッターやネットで頻繁に起こる炎上もネット言葉による弊害なのかもしれません。
ネット言葉に流されるままになるのではなく書き言葉も重視し思考力を維持する必要がありそうです。
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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