[学校では教えてくれない日本語の授業] 本の紹介【48】

日本語の重要性と面白さ

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タイトル:[学校では教えてくれない日本語の授業]


編集:齋藤孝
ジャンル:言語

流水の感想

国語が池なら日本語は海

国語の授業で嫌いになってしまうのはとても損なこと。
前半は国語の授業について著者の考えが書かれていました。
昔の寺小屋では今の小学生ぐらいの年齢で論語などの難しい本を読んでいた。
難しい本でも総ルビにすれば子供でも読める。

昔ながらの素読(教師が先に読みそれを生徒が聞いた通りに声にして読む)で日本語力を取り戻す。
現在の国語の授業はレベルが低いのではないかという著者の意見は肯く部分が多かった。

母国語の重要性

母国語で複雑な表現ができず他言語を扱うようになるとその国では他言語(例えば英語やフランス語など)を扱える人と扱えない人に格差が生まれてしまう。
そして他言語を扱える人でも“その他言語で生まれ育った人達”より上手く扱うことは出来ず生活言語と高度な学問の言葉が切り離されるとその国が植民地に近い状態になってしまう。
例えば大学のランキングで日本の大学が上位に入らずアメリカなど英語圏の大学が多いのはランキングの指標の一つに論文引用数があり英語の論文が日本語の論文より引用されやすいことがある。
大学ランキングで日本の大学がほとんど入っていないのは知っていたのですがこういう理由も要因としてあったと知り驚きました。

日本語の表現力とその体現者達

男性の漢字崇拝に囚われないかなで柔らかい表現を用いた紫式部や清少納言。
もの凄い数の本を読み教養を持っていた明治期の森鴎外や夏目漱石といった文豪たちの日本語力の高さについて記されていてその力に裏打ちされた表現力で綴られた古典と言われる彼らの本も読んでみたくなりました。

他にも方言によるイメージの変化や自分に合ったスタイルを確立する、七五調のリズムがなぜいいのかなど興味を惹く内容が多くありました。

<span class="bold-blue">流水</span>
流水

それではまた次回
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

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