ローマ軍の全貌
今回の紹介本
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タイトル:[決定版 図説激闘ローマ戦記]
編集:十鳥 文博
ジャンル:図説
流水の感想
ローマの戦史に焦点を当てた一冊。
歴史群像シリーズは戦国史の物は幾つか読んだことがありましたが世界史は初でした。
章ごとにその地域or国との戦いの概略が最初に説明されその後のページでそれぞれ戦いの詳細が記されています。
その為完全に時系列順になっていないのでローマ全体の様子を捉えにくく少し混乱することもありました。
ページ数に限りがあることもあり戦闘時の推移は解っても細かな動機や経緯までは掘り下げられていない内容でした。
しかし、このシリーズは絵や写真が豊富で当時の戦いの様子や武器や舟の構造が解りやすい。
また理図イラストも載っているので地名で解らなくても地図を目で追うことでだいたいどのあたりで戦いが起きどのように推移していったかを把握出来ます。
読んでいて思ったのが布陣の単調性と戦死者の多さでした。
基本的に一列に並んでガツン。これは戦術が未発達なのか広大な平野が広がるヨーロッパではこういう形になってしまうのか?
戦死者が多いのは戦いの趨勢を見極める能力の欠如なのかこの時代ではこれが統率の限界だったのか?
確か以前何かの本でヨーロッパは近世まで傭兵が主だったと聞いたことがあるので忠誠心が低く指揮系統もあいまいな軍隊では容易く混乱してしまうかもと考えました。
戦国史では大半の軍勢が死ぬというのはほとんどない。これは基本趨勢が決した時点で撤退する為です。
このあたり今後もう少し詳しく知っていきたいと思います。
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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