なんでも「なぁなぁ」?田舎スローライフ
今回の紹介本
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タイトル:[神去なあなあ日常]
編集:三浦しをん
ジャンル:小説
流水の感想
三浦しおん作品2作目。
横浜から三重のど田舎神去村に放り込まれた主人公・勇気が個性豊かな村民たちや村に根付く「なあなあ」文化に戸惑いながらも溶け込んでいく青春仕事小説。
神去村の個性豊かな住人達や村独特の変わった行動や風習が面白い。
これって現代の話だよね?と思うかなり時代錯誤な場面が沢山出てきます。
特に兄貴分のヨキがいいキャラしています。
最初のシーンで人の携帯の電池パックを勝手に捨ててしまった時は「なんだこいつ」と思いましたが読み進めていくとこれがなかなかいい奴で好きになります。
随所に出てくる「なあなあ」という言葉。村に根付いた「なあなあな」精神。
たとえ人が吹っ飛んでいっても「なあなあ」で済ませてしまいます。
笑える部分がある一方で以前読んだ『船を編む』(本の感想48)でもそうでしたが今作でも林業という仕事の描写が細かく描かれていて仕事内容にとどまらず楽しさと大変さも伝わってきます。
物語を楽しみながらこんな世界もあるのかと知ることができます。
最後の神去山の神事のシーンは勢いがありあっという間に読んでしまいました。
しかしそのシーンを想像すると危険極まりなく怖がる勇気に同情してしまいました。
内容は面白かったのですが本文を勇気が書いている体裁をとっているため最初は読み進めるにも文に違和感がありなかなか慣れませんでした。
次作の「神去なあなあ夜話」も読んでみたいと思います。
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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