思考の鋳型を鍛えよ!
今回の紹介本
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タイトル:[超したたか勉強術]
著者:佐藤 優
ジャンル:ハウツー
物事を考える時に重要になる「いくつかの基本的な思考パターン」を著者は「思考の鋳型」と表現している。
思考の鋳型の鍛え方は。
1.基礎教養をつける。
2.情報収集(著者は紙媒体を進める。線引きや書き込みなど物理的作業がしやすいからである。)
3.1と2の運用。2の由来や要素を1で参照して分析する。
4.内在的論理を探る。
まず重要なのは客観的に見ること。複数のアプローチを行うこと。
こうすることで視野狭窄に陥ったり独善的に考えたりしてしまうことを防ぐ。
アナロジー(類推)で考える。
自分の持つ知識で似た構造をもつものを見つけて照らし合わせて考えてみる。
敷衍して理論を広げる。その事柄をかみ砕き別の例を用いて説明してみる。
「思考の鋳型」を鍛えることで自分なりの視座を持てるようになる。
本の中でテキストとして読まれていたイギリスの歴史の教科書『イギリスの歴史』を部分読みで併読しました。
日本の歴史の教科書との違いに驚きました。
『イギリスの歴史』では日本のように年号や語句を覚えることよりも「植民地支配はなぜ失敗したのか?」「帝国の建設者として歴史に名を残ジェームズ・ウォルフとロバート・クライヴは本当に英雄と言えるのか?」などなぜそうなったか。またはその出来事をどうとらえるかを複数の立場から見て毎章ごとに生徒同士でディスカッションを行う形式になっています。しかも必ずしも自分の考えと同じ意見に立って論じるとは限らず反対の考えに立ち議論する。そうした後で最後に自分の考えを持てるようになっています。
複数の視点からアプローチを行いディスカッションすることで得られる論理力と思考力はこの本で書かれている内容と親和性が高くうってつけのテキストだと思います。
後書きで著者が「通常の本とは異なる応用力を身につけるノウハウを盛り込みたかった。」
と言っている通り勉強術というより考え方や捉え方を身につけ思考力を鍛えるための内容でした。
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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