『バスカビル家の犬』『シャーロック・ホームズの帰還』 読感【4】

 ベーカー街駅前のシャーロック・ホームズ像

今回のシャーロック・ホームズシリーズはこちらの3冊‼
『バスカビル家の犬』『シャーロック・ホームズの帰還 上下』です。

目次

『バスカビル家の犬』

まずはこちら!
『バスカビル家の犬』



シャーロック・ホームズ長編シリーズ第三弾である今作。
前回の短編集『シャーロック・ホームズの思い出』の最後でライヘンバッハの滝に消えたホームズ。
今回はそれよりも前に起きた事件と言う事でホームズが復活したわけではありません。

『バスカビル家の犬』は今までの同シリーズよりかなりホラー要素とミステリー要素が強い内容でした。
老人の謎の死から亡霊犬の伝説。尾行者の存在から靴の紛失と返却。突然の警告、脱獄囚と執事の怪しい行動といった謎の連続で興奮と恐怖を掻き立てる展開で読んでいて引き込まれるものがありました。
そういった謎も最後に一本の線に繋がっていくさまは何か爽快です。
個人的な感想で言えば今までの長編の中で一番面白かったです。


『シャーロック・ホームズの帰還』

次に読んだのは『シャーロック・ホームズの帰還 上下』



今作で『シャーロック・ホームズの回想』の最後「最後の事件」でライヘンバッハの滝に落ちて死んだと思われていたホームズが最初の「空き家の冒険」で復活を遂げます。

「ノーウッドの建築業者の冒険」のトリックというか物語全体の流れを「名探偵コナン」で見た気がします。
たしか蘭の友達がコンビニのバイトをしていてそこで疑われて真犯人は屋根裏に隠れていた男でそのあぶり出し方も「火事だ」と叫ぶというものでした。
この話を元にしていたのですね。
こういう発見ってなんか楽しい♪
「一人きりの自転車乗りの冒険」は途中までは描写がコミカルで面白かったのですが実際の事件の全貌は恐ろしいものでした。恋してしまった犯人一味の人が少々不憫に思いました。

下巻はホームズが犯人を捕らえることなく終わらせる話が多かったですね。
ただ最後の[第二の血痕の冒険]は見逃して良かったのかと疑問を持ちました。
なにせヨーロッパ全土を巻き込んだ大戦を引き起こすかどうかだったわけなのでその犯人は(いくら文書の中身を知らないとはいえ)捉えた方がよかったのではと思います。
[チャールズ・オーガスタンス・ミルヴァートンの冒険]ではまさかホームズ達が不法侵入して目当ての手紙を盗み出すとは予想できず展開に驚きました。
最初はあえてミルヴァートンにゆすりのネタを与えてそこからホームズらしい「特異な個性と類のない方法」で手紙を回収すると深読みしていました。
結果は本当に強硬手段をとっていただけだったので「ほんとにただ盗みに入ったんかい!」と心の中でツッコミを入れてしまいました。

最後に 

次回はシャーロック・ホームズシリーズ最後の長編「恐怖の谷」をご紹介したいと思います。

それではまた次回
いじょ~流水でした。


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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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