やると決めたらやるっきゃない?

どうも流水です。
さて、今回は時事ネタを歴史好きの視点でお話ししたいと思います。

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決めたからにはやるっきゃない?

オリンピック開催の是非をめぐる森会長の発言がニュースになっています。
今回の問題に限らず、既に必要性がなくなった建築物でも決まっていたから建てる。
しかし、必要性がなくなっていたので地域の負債になっている。
こうしたニュースはちょくちょくありますよね。
会社でも「もう決まっているのだから何が何でもやるんだ‼」という人がいます。
はたしてそうでしょうか?

今回の出来事を歴史上の出来事に当てはめてみよう!

私は、こういった話を聞くと太平洋戦争時の日本政府を連想します。
客観的にもう絶対勝てない(そもそも最初から勝てない)という段階になっているにも関わらず
「もう戦争に踏み切ったのだから勝つしかないんだ~」
と戦争を続け本土に核を投下されるまで降伏しませんでした。
既に前提条件が崩れているにも関わらず、決めてしまったことは撤回しないというのは太平洋戦争の例を見てもわかる通りとんでもない大失敗に繋がります。
じゃあどうすればいいんだよと思う人もいるでしょう。
それも、歴史を振り返れば見えてきます。

改善方法も歴史を振り返れば見えてくる?

そもそも決まったから成功させる方法しか議論しないというのが問題です。
ベストは【成功させる方法を考える一方で成功しなかった時の畳み方も考えておく】です。
この例では日露戦争時の日本政府が参考になると思います。
日露戦争時の日本政府は開戦前に劣勢時の終戦方法を想定していました。
当時の政府は、太平洋戦争時の政府と違い自国の国力を客観的に把握していました。
そして、「国力を鑑み継戦可能期間は1年~2年」という結論に至ります。
これは遅くとも2年後には優勢だろうが劣勢だろうが終戦しなければならないということです。
そこで終戦するために第三国を仲介に和平交渉を行うという戦略を立てます。
この時、仲介役の第三国に選んだのはアメリカでした。
そして、日露開戦とほぼ同時に金子堅太郎をアメリカでのロビー活動のために送り込んでいます。
結果として金子堅太郎のロビー活動のかいもあり一年半後にアメリカを仲介とした講和交渉が行われました。

この方法は大失敗になりにくい方法です。
なぜなら劣勢時も想定しているため【想定外】が起きません。
リスクヘッジができた手堅い方法だと思います。

最後に

今回のニュースでも昨年に一度延期が決まっていた訳ですから開催に向けてのプランを練る一方で今年も開催できない場合も念頭に置いてその場合のプランを考えておく必要があったでしょう。
もちろん森会長以外の方々はそのあたりも考慮されているかもしれません。
しかし、トップがその考えを持っていなければ意味がありません。

今回のニュースに限らず重要な案件であればあるほど大失敗は許されませんから成功しなかった時の畳み方も考えておいた方がいいと私は思います。

いじょ~流水でした。

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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