大河ドラマ 青天を衝け【第10回 栄一、志士になる】 感想

【お武家様なくても風を起こせるんだ】

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あらすじ

1か月間の江戸遊学許可を得る栄一。
江戸で喜作と合流し長七郎が通う塾に入りそこで過激な攘夷思想に染まっていきます。
幕府では和宮降嫁の準備が着々と進んで行きます。
そして、和宮降嫁の花嫁行列の世話は街道沿いの農民が行うことに。
栄一はこの幕府の意向に納得がいきません。

思想塾の面々も和宮降嫁に激怒。
和宮降嫁を推進している安藤の暗殺を企てます。
襲撃犯のメンバーに選ばれる長七郎ですが惇忠や栄一の説得を受け思い留まります。
安藤の襲撃は失敗し襲撃犯は全員討死。
襲撃計画に携わった者達にも幕府の追ってが迫り長七郎を長州に逃がしますがなぜか江戸近郊で長七郎にあったという報告を受け栄一が慌てて飛び出すところで次週に続きます。

感想

どうも流水です。
今週はがっつり栄一サイドが描かれましたね。
今回流水が注目したポイントは2つです!
・栄一の説得の上手さ
・攘夷思想の描かれ方

◇栄一の説得の上手さ
栄一はさすが商売人で父・市郎右衛門の説得が上手い。
志士になるとか農民でも国を変えるとかいう論理ではなく商人としても開国は無関係ではない。
商人として現状を知っておく必要があると、商人である市郎右衛門相手に商人の論理で説得する。
説得に長けた描写だったと思います。

◇攘夷思想の描かれ方
幕末のおもしろい所ですが攘夷を唱えている人は共通して西欧列強の脅威は知っていても西欧列強の科学力と軍事力を客観的に把握していないんですよね。
そして、西欧列強の実力を知ると攘夷から開国に考えが変わっていく。
江戸での塾の雰囲気がいい感じに論理的ではなく抽象的で迷信的でその辺りが上手く描かれていると思いました。

史実ネタ

今回は日米修好通商条約の影響に関して書きたいと思います。
ドラマ内でも先週に金の流出について触れられていましたがこれがかなり深刻な問題でした。
当時、小判とドルを交換すると小判の金含有量が多いため、海外で金にするとなんと小判両替にかかったドルの3倍になると言う錬金術が出来てしまう状態になっていました。
そのため、外国商人がこぞって両替し、大量の金が海外に流出してしまいました。
この状況の打破には、幕臣きっての天才・小栗上野介によるアメリカ本国での外交交渉を待たなければなりませんでした。
この小栗上野介という人は、とても頭の切れる人でアメリカでの外交交渉の運びは政治や外交に詳しくなくても「あっ、この人頭いい」とわかります。
この人はいずれ別に記事にしたいと思います。

来週へ

今回から栄一サイドも幕末感が出てきました。
来週からますます栄一が幕末の動乱に身を投じていくと思うので楽しみです。

それではまた来週
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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