大河ドラマ 青天を衝け【第5回 栄一、揺れる】 感想

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今回のあらすじ 

前回の代官の振る舞いに憤る栄一
そんな栄一に惇忠は、日本の未来を憂う気持ちを持っているのだと語りアヘン戦争のことが書かれた本を貸し与えます。
江戸の身分制度に関して【今週の徳川家康】で解説が入ります。
代官への不満に対し父の市郎右衛門は、栄一の考えを理解をしつつも今の世の仕組みが壊れてしまうと大変という観点から仕方のないことと思っている様子。
そんな中、姉の嫁入り話が持ち上がります。
しかし、嫁ぎ先が狐憑きと噂され縁談は破談となります。
それから姉のなかの様子がおかしくなります。
東の家のまさ叔母さんはこれも狐が憑いたためだと言います。
姉を心配する栄一に周囲の反応は様々。
強い姉さんらしくないと言う栄一に対し幼馴染の千代は「強く見える者ほど弱いもの」と言います。
そのうちまさ叔母さんが狐を払うために修験者達を連れてきます。
父の市郎右衛門、栄一共に迷信は信じていませんがお祓いを強行します。
しかし、納得できない栄一は降霊した修験者に対し年号に関する問答でインチキであることを看破。
修験者達は退散します。
そんな栄一を見ていてなかは元の元気な姉に戻ります。

一方慶喜側ではロシア船の海難事故が発生。
徳川斉昭はこの機にロシア人を殺せと息巻きますが家臣の藤田東吾は、有事に於いて敵味方はないと助けるべきだと主張。
幕府も人命優先の選択をし、救助が行われます。
そして、今回の最後に安政の大地震が起き藤田東吾が亡くなります。

感想

今回も、迷信を信じないという形で栄一の合理主義的な側面が描かれていました。
どうやら史実の渋沢栄一が無神論者であったようなのでその辺りも今回のお話の元になっているのかもしれません。

史実ネタ

今回安政の大地震が起きて藤田東吾が亡くなりました。
この地震での死者は一万人にも上ると言われています。
また、この大地震で経済的にも大きな打撃を受けました。
日本は地震大国です
そんな日本では地震が歴史を変えてしまうこともあります。
今回は、そんな歴史を変えた地震、天正地震のお話をしたいと思います。
なぜ天正地震が歴史を変えたかというと・・・・・

じつは天正地震のおかげで誕生したのが江戸幕府なんです。
どういうことか順を追ってお話ししたいと思います。
天正地震の当時、徳川家康はまだ秀吉に臣従していませんでした。
地震の数年前に起きた秀吉と家康が激突した小牧長久手の戦いで家康は外交戦で敗れたとはいえ、現場の戦いでは秀吉に対し善戦していました。
そのため、秀吉はこの戦いで徳川の領土割譲など屈服させることができませんでした。

だから秀吉は今一度家康を戦にて破り屈服させることを考えていました。
当時の書状にも各将に戦の準備をするようにと指令を出しています。
そして、前線基地になる美濃の大垣城に兵糧を運び込ませていました。
対する家康は強気に出るものの周囲の状況は小牧長久手の時と大きく変わっていました。
既に秀吉は西日本を支配下に治め他にも北の上杉や真田を支配下に置いています。
秀吉の動員可能兵力は前回の比ではありません。
四国征伐では15万、先の九州征伐では20万を動員しています。
以前は10万でしたから倍以上の兵力を相手にすることになります。
さらに以前の秀吉の攻め口は美濃から尾張、三河に進む経路しかありませんでしたが今回は違います。
既に上杉や真田が臣従しているため越後、信州方面からの侵攻も可能ですし、この時は毛利や長曾我部といった強力な水軍を持つ勢力が臣従しているため海路から本拠地三河に直接侵攻も可能です。
小牧長久手では家康は総力を小牧に集結させ守りを固めることで10万という秀吉軍を防ぎましたが多方面から数万単位で同時侵攻できる今回はこの手は使えません。
徳川の命運も風前の灯火かと思われた時に発生したのが天正地震です。
この地震で秀吉の本拠地・大阪が大きな被害を受けます。
さらに、前線基地の大垣城が炎上。
運び込んでいた兵糧が失われてしまいます。
結局、秀吉は戦を断念し外交交渉で徳川を支配下に置きます。
しかし、戦で勝っていないため徳川家の力を削ぐことはできず、豊臣政権内でも上位の地位を与えざる負えませんでした。
家康に力を残させてしまった結果、秀吉死後に家康が政権略奪に動くことができました。
もし、戦で負けていたら豊臣政権で実験を握れる権力も権威も手に入らなかったでしょうから徳川幕府も誕生しなかったことでしょう。

これが、日本の歴史を変えた天正地震です。

来週へ 

なんか今回は天正地震の記事になってしまった気もしますがいかがだったでしょうか💦
また、前回今回は仕事が忙しく記事の投稿が遅くなってしまいました。
来週からはまた今まで通りに投稿できると思います。
それではまた来週
いじょ~流水でした。

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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