大河ドラマ 青天を衝け【第8回 栄一の祝言】 感想

【百姓と言えども大いに戦ってこの世を変えたい】

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あらすじ

千代に告白する栄一。
告白の中で自分の今後として冒頭の言葉を言います。
そんな中に割って入り待ったをかける喜作。
千代を巡って試合を行うことになります。
試合は喜作が勝ちますが「栄一には千代のような女房が必要だ」といい栄一に譲ります。

幕政では家定の一存で井伊直弼が老中に就任。
家定は、将軍であるにもかかわらず今まで蔑ろにされてきたことを恨んでおり慶喜派を嫌悪。
将軍の後継問題では慶福にするよう直弼に指示。
直弼は直弼で老中の重圧に苦しみながらも臣下として主君の意を忠実に実行します。
そんな中で天皇の意向を無視し日米修好通商条約が結ばれてしまい尊王攘夷派は激怒。
慶喜も直弼を詰問します。
直弼の弾圧はどんどん過熱し松平慶永や徳川斉昭らが謹慎。
慶喜も登城が禁止されてしまいます。

感想

今回から幕政が大きく動きましたね。
井伊直弼の描き方が今までに無い感じでおもしろい。
今作の直弼は経歴などにコンプレックスを抱えながらも自分を抜染してくれた君主の意を実行するという描かれ方。
決して暗愚でもなく権力欲がある訳でもないので歴代ドラマの中でも良い方に描かれていると思います。
そんな直弼ですが来週には桜田門外の変で直ぐに退場してしまうようで少し残念・・・

今回は尊王思想が強い慶喜が激怒しましたね。
久しぶりに慶喜感情が表に出ましたね。

農村サイドでは喜作が噛ませなりに格好がつく形で嫁取り問題解決でよかったよかった。
正直栄一と千代が両想いの時点で喜作に勝ち目がないですからね💦
喜作は今後も栄一の同士兼噛ませのような立ち位置になりそうな予感がします。

史実ネタ

今回は、日米修好通商条約締結に於ける違勅問題に触れたいと思います。
日米修好通商条約は、朝廷が認めていないにも関わらず締結されました。
当時の帝・孝明天皇はガチガチの攘夷派でした。
そのため、条約締結にGOサインが出ることはありません。
ではなぜ幕府は違勅になるとわかっていながら条約締結に至ったのでしょうか。

それは、当時の幕府は西欧列強のことをよく知っていたからです。
以前の記事でも触れましたが、当時の幕府は海外の情報をちゃんと仕入れており、情報を知る幕府は絶対に回避しなければいけない事がありました。
それは、【戦争になること】です。
旧式の軍隊しか持っていない幕府では開戦すれば絶対に勝てないことを分かっていました。
そして、アヘン戦争のことをよく知っていたので敗戦すれば日本がどうなるかも分かっていました。
だからこそ最終的に違勅であっても条約締結に踏み切ったのです。
ドラマの裏で幕臣達は朝廷と列強植民地回避の板挟みになっていたと思うとドラマの見え方も変わってくるのではないでしょうか。

来週へ

来週は、いよいよ桜田門外の変。
直弼の死に際がどのように描かれるのか楽しみです。

それではまた来週
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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