世界の歴史 ローマ帝国編 Part2【現代と同じ!?街道や水道!凄いぞローマ建築】

世界の歴史
ローマ帝国編
Part2
【現代と同じ!?
 街道や水道!
 凄いぞローマ建築】

目次

概説

ローマ帝国最大版図(wiki参照)

ローマ帝国は後のヨーロッパに直接影響を与えた大帝国です。
史上もっとも続いた国家で紀元前700年頃から東西分裂を経て1453年まで続いています。
国の歴史が古すぎて最初の王様は神様の血を引く人物とされ神話になってしまっています。
国家誕生が神話に基づくのは日本と同じですね。

ローマ帝国は国家の形を維持しながら時々に合わせて様々な変化を遂げていった国でもあります。
支配体制は王政→共和制→帝政

国家体制は、都市国家→都市国家連合→帝国→東西分裂

ローマ帝国は土木技術が優れており水道橋や道路の建築水準は後の中世ヨーロッパ世界をも上回っており【全ての道はローマに通ず】という言葉もあります。

その長い歴史の中で多くの英雄も輩出しています。
ファビウス、スキピオ、カエサル、アウグストゥスなどが有名です。
また、ローマに立ちふさがる敵としてカルタゴの英雄ハンニバルなどが登場します。

最終的には肥大化しすぎた帝国領土の管理問題とゲルマン民族の大移動の影響を受け東西に分裂


西は早々に滅亡してしまいますが東ローマ帝国(ビザンティン帝国)は1453年まで続きます。

こんなに凄いローマ建築

<span class="bold-blue">流水</span>
流水

どうも!流水です!
世界の歴史 ローマ帝国編Part2
ローマ帝国は土木技術に秀でておりその建築技術は中世ヨーロッパを凌駕します。
今回はそんなローマ建築の中から水道と街道をご紹介したいと思います。

ローマ水道

紀元前から存在するローマ帝国ですが当時のローマ人が使用する一日当たりの水使用量は現代人をも凌駕します。
1日当たり1000ℓもあるそうです。現代人は凡そ200ℓですので圧倒的です。
ローマには水汲み場や噴水、大規模公衆浴場がありこれでもかと水を使っていました。

それだけの莫大な水を確保していたのがローマ水道です。
ローマ水道の凄いところはその距離と緻密さです。
最も長いものは2世紀に造られたハドリアヌス水道で141km!
なんと、名古屋~大阪間にも匹敵する距離です。
しかもローマ水道はほとんどの区間を純粋に重力を利用して水を引いています。
これが物凄いことで重力のみで水を引くには絶妙な傾斜を維持する必要があります。
じゃあ、もし水源とローマの間に渓谷があったら?山頂から普通に水路を作るだけではローマまで傾斜を維持できなかったら?どうするのでしょうか?
そんな地形でも水道を引くことを可能としたのが水道橋です。

この水道橋、長い所では20kmにも及びます。
高さも、高いものでは数十メートルもあり多層構造の高層建築です。
水道橋や傾斜を維持できる土木技術も凄いですがそもそも傾斜を維持するには始点と終点の標高差から傾斜を算出する高度な計算も必要になります。

因みに後のヨーロッパの国々はこの技術を継承できず水道設備は衰退してしまいます。
結局ヨーロッパにローマ時代と同等の水道インフラが整うのは1000年以上も後のこと。
中世ヨーロッパの人は水道橋を「悪魔が架けた橋」と呼んでいました。
中世の人には中世技術をもってしても作ることができない人知を超えた建築物だったのでしょう。
現代の感覚でいうとオーパーツですね。
場所によっては修繕されながら現在でも町のインフラとしてそのまま使われているところもあり2000年近くも町へ水を供給し続けているローマ水道。
それだけの設備を古代に実現するローマ帝国恐るべしですね!

ローマ街道

【全ての道はローマに通ず】という有名な言葉があります。
そんなローマ街道は只の道ではありません。
皆さん、古代の街道というとどんなイメージを持ちますか?
雑草や石を避けただけの砂利道?
大きな町なら石畳ぐらいは敷いてある?

しかし、ローマ帝国が作った街道はそんなもんじゃありません。
こちらです!

ローマ街道

「えっ?石敷いてるだけじゃん」と思った人、全然違います!
ローマ街道の断面図がこちら!

ローマ街道は、地表整備だけでは終わりません。
しかも、ちゃんと車道と歩道が分かれています。
車道は深さ2mまで掘り下げ3層構造になっています。
最下層から大きな石、中くらいの石、砂利と粘土の混合からなっており表面は石畳ではなく分厚い石を敷くことで道路の安定性を上げていました。
3層構造によって水はけをよくしています。
さらに、車道はわずかに勾配をつけてあり3層構造による地中への水はけにプラスαで道路横に水がはけるようになっています。
実はこの多層と勾配を付ける構造は現代の道路でも用いられています。
皆さんも一度や二度工事などでアスファルトが剥がされた道路を見たことがあると思います。
現在の道路もアスファルトの下は砂利などが敷かれているんです。
現在と同じ構造を紀元前に実現していたローマ帝国恐るべしです!

次回予告

<strong><strong><span class="bold-blue">流水</span></strong></strong>
流水

今回は技術に秀でたローマ建築をご紹介しました。
次回はローマのおもしろい文化や法律を紹介したいと思います。
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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