【日本資本主義の父】
第一回は毎大河のお約束である子供時代ですね。
今回のあらすじ
北大路欣也さん演じる家康の語りからスタート。
親についていきたがる栄一ですが結局連れて行ってもらえませんでした。
その後、親を驚かせようと隠れていたら眠ってしまい家中大騒ぎに。
母親や父親からみんなの幸せを考えること。
上の人間は下の人間に対する責任があることを教えられます。
一方水戸徳川家では軍事演習が行われておりそこで徳川慶喜は父親の斉昭や家臣から将来を期待されます。
そんな中、斉昭は軍事演習などで人心を不安にさらしたと幕府から隠居を言い渡されてしまいます。
代官に連行される罪人に興味を持つ渋沢。
後日、子供達らで川遊びをしていると千代の櫛が流されてしまいます。
櫛を探して下流に行くと前日の囚人が櫛を拾ってくれました。
その後囚人は後を追ってきた役人に捕らわれ再び連れていかれます。
さらに後日子供達で代官の屋敷にいる囚人を見に忍び込みに行きます。
最終的に渋沢のみたどり着き囚人と壁越しに話します。
囚人から「日ノ本を守る」ことについて話を聞いた渋沢は
「俺が日ノ本を守る‼」と宣言します。
感想
さて、始まりました新大河ドラマ【青天を衝け】
第一回目は渋沢の子供時代。
最初の北大路欣也さんが演じる徳川家康の登場には驚きました。
家康が語りで出ることは知っていましたが、なんと言うか語りというより解説でしたね。
途中でも登場したところを見ると今後もちょくちょく解説要員として登場しそうです。
今作は分かりやすいように解説要素を強めにしているのでしょうか?
この家康という本来存在するはずのない登場キャラは賛否が分かれそうですね。
流水としては、ドラマですので謎の力で本編に関わるようなファンタジーは眉をひそめますが物語に関わらない完全に外部としての登場であれば説明要員としてありだと思います。
江戸時代全体を通して見ることができるという点で徳川家康は適任でしょう。
解説要素が強いのも私は好意的です。
大河ドラマは文字通りドラマですので史実を知っている必要はないのですが、やはり知っている方がおもしろく見れます。
ですから少しでもわかりやすい説明が入ることはいいことだと思います。
大河は武士が主人公であることが多いので子供時代でも割と大人びていたり落ち着いていたりしますが渋沢家は豪農ということでとても子供らしい子供時代でしたね。
第一話は説明要素が強いですが上手く各登場人物や背景が説明されているなと感じました。
渋沢家
・同郷に複数の親戚が連帯していること
・使用人が複数居り裕福である豪農であること
・藍の生産を行っていること
・後の奥さんとのエピソード
水戸徳川家
・徳川斉昭の攘夷思想
・慶喜の一橋家入
また、渋沢の私利ではなく公益を重視する考え方は両親から受け継がれたという描き方になるようですね。
そして思っていたより水戸徳川家サイドがしっかり描かれていたのでドラマ前半は渋沢と慶喜の二大主人公で進みそうな感じです。
今回で外国の接触が触れられていましたが今までによくあるいきなりのペリー来航で大慌てという展開ではなく「外国からの接触が~」と暗にアメリカに限ったことではないと表現されていた所は個人的に良かったです。
そして、徳川斉昭ですが配役が完璧すぎませんか⁉
あまりに似すぎていて驚きました‼
下の画像が徳川斉昭公です。
最初に画像を見た時は当時風に加工した竹中直人さんの画像と思ってしまいましたW
考察
今回登場した代官は絵にかいたような悪代官でした。
この先、渋沢はこの人物と対立していくことになるのかな~と予想します。
また、この代官が連れていた囚人は砲術家の高島秋帆です。
彼は後に解放されるはずなのでこの人から考え方など色々教わりつつ成長していくのでしょう。
史実ネタ
今回は、感想で触れた幕末頃の外国からの接触に関して書きたいと思います。
幕末の外国からの接触はペリー来航からと思っている人も多いと思いますが実はペリー来航の遥か以前よりロシアからの接触を受けています。
ロシアは極東での南下政策を進めており太平洋に出るため日本に接近していました。
例えば1792年にアダム・ラクスマンという人が通商の要求を行っています。
その後、樺太の帰属問題や対馬でのロシア軍艦の寄港など様々なところでロシアとの外交問題が起こっているのです。
実は既にこの頃から日露の火種はあったんですね。
特に対馬の一件ではそこにイギリスも絡んできて列強の思惑が交錯しています。
ちなみにドラマなどではペリー来航に驚天動地している幕府ですが実際はペリーの来航を事前に知っていました。
江戸時代でも貿易を行っていたオランダから連絡があり、指揮官の名前や目的、来航予定時期までかなり細かい情報まで伝えられていました。
江戸時代は鎖国をしており世界のことは全く知らなかったと思っている人も多いと思いますが実際はオランダ経由で西洋の情勢などかなり細かく把握していたんです。
来週へ
来週からいよいよ本格始動です。
渋沢と慶喜がどのように描かれるのかとても楽しみです。
それではまた来週
いじょ~流水でした。