【俺たちにも心意気はございます】
あらすじ
惇忠を中心に幕府転覆を画策する栄一。
高崎城を落とし、そこを拠点とし挙兵。
横浜に進撃し外国商館を焼き払うという計画を建てます。
作戦結構のため武器屋を巡り軍備を整えていきます。
幕府サイドでは慶喜の謹慎が解除され将軍後見役に就任。
慶喜は将軍に先立ち京都へ。
そこで円四郎と再開します。
横浜焼き討ち計画が迫る中、父・市郎右衛門に勘当を願い出る栄一。
市郎右衛門は栄一に対し自分の道を行けと説きます。
感想
どうも流水です。
今週もメインは栄一サイドでした。
今回流水が注目したポイントは2つです!
・陳腐な作戦
・攘夷に燃え上がる栄一サイドと有力諸侯の感覚の乖離
◇陳腐な作戦
惇忠が考えた作戦が如何にも農民らしいというか戦略性の乏しいものでした。
惇忠の作戦は
高崎城奪取→挙兵し横浜へ進軍→横浜焼き討ち
→外国激怒→外圧に耐えきれず幕府転覆→帝を担ぎ政権奪取
というものです。
とても陳腐な作戦です。
・高崎城奪取の作戦がフィクションの里見八犬伝由来
・横浜までの道中に幕軍が出撃してこない前提
・幕府転覆から政権奪取まで列強が介入してこない前提
まず成功しない作戦です。
この辺本当にうまく描かれているな~と思います。
◇攘夷に燃え上がる栄一と有力諸侯の感覚の乖離
今回で攘夷に燃える栄一達ですが既に慶喜や長州、薩摩といった有力諸侯は攘夷が現実的ではない事を認識しておりここに大きな乖離がありますね。
「皆が幸せになること」という栄一の【心意気】
そのために攘夷運動に邁進する栄一ですがまだ【心意気】に【知識と経験】が追い付いていない感じですね
ここから如何に【知識と経験】を身に着けていくか興味深いです。
史実ネタ
今回栄一の長男である市太郎が亡くなってしまいました。
この頃は子供の死亡率がとても高いものでした。
その高さは平均寿命を40代にまで押し下げるほど。
子供の成長を祝う七五三も3歳、5歳、7歳まで子供が生きている確率が低かったからこそそこまでの成長を祝うものでした。
幕末は今からたった150年前ですが当時の医療水準が今と比べて著しく低かったことがわかります。
来週へ
今回で完全に志士となった栄一。
いよいよ慶喜との出会いが近づいてきましたね!
それではまた
いじょ~流水でした!