大河ドラマ 青天を衝け【第2回 栄一、踊る】 感想

【承服できん!】

前回に引き続き子供時代

目次

今回のあらすじ 

今回も家康の語りからスタート。
代官から道の整備に人足と資金の用立てを指示される渋沢家。
しかし藍の収穫時期で人手がいるため人足の数を減らしてほしいと頭を下げて嘆願する栄一の父・市郎右衛門。
代官からはお上の命に従えと言われしかたなく引き下がります。
母から大人の話だからと言われますがこの姿に疑問を持つ栄一。
井戸底に向かって「承服できん‼」と叫びます。
道の整備のお役目と畑仕事で忙しいため毎年行われていた五穀豊穣、無病息災を祈願する村のお祭りは中止になります。
お祭りでの獅子舞いを楽しみにしていた栄一や他の子供達も残念がります。

一方その頃、一橋家に入った慶喜は江戸で退屈な日々を送っていました。
父の徳川斉昭は隠居の身のままですが政界復帰に意欲を燃やします。

「皆がうれしいのが一番」という母の言葉を思い出し、喜作と共にお祭りの獅子を持ち出し皆の前で獅子舞を舞う栄一。
それから数年後、栄一達は剣に学問にと励み切磋琢磨していきます。
慶喜も成長し周りからもゆくゆくは将軍にと期待をされていきます。
そんな中で、ペリー来航の知らせが幕府にもたらされいよいよ物語が動き出し始めます。

感想

どうも流水です。
今回も家康の語りから始まりました【青天を衝け】
どうやら家康の語りは毎回のようですね。
今回も子供時代ということで時代背景や人間関係の説明回という印象。

農民から見た江戸時代を描くという意味で村の祭りを軸に据えた今回のお話は良かったと思います。
子供ながらに皆が喜ぶお祭りをやろうとした子供達も可愛く、それを見る市郎右衛門もどこか嬉しそうでしたね。

一方慶喜の方は江戸で退屈な日々を過ごしており水戸での生活を懐かしむという描かれ方。
この辺り、明治期の趣味人・慶喜を意識しているのかな~と思います。
能のシーンを強調しているのでこのまま「心の内を出さない」慶喜という展開になりそうですね。

最後にペリー来航を知らせる文が来ていたので恐らく前回の史実ネタで触れたオランダからのお手紙ですね。

考察

今回の最後で大人になった栄一は剣や学問に勤しんでいました。
学問を教えているのは尾高惇忠のようです。
惇忠は前回で水戸学を学ぶようなことを言っていたので惇忠の影響で渋沢も尊王攘夷思想を強めていく流れになりそうですね。

史実ネタ

今回は、渋沢家の家計事情を書きたいと思います。
悪代官に圧迫される農民として描かれていた今回ですが渋沢家は藍の生産から生成、蚕などを手掛けている豪農です。
当時の豪農はそこらの武士よりお金持ち。
貧乏武士が豪農や豪商からお金を借りて食つなぐなんてこともよくありました。
この辺は【せごどん】の時の西郷家と比べたら渋沢家のお金持ち具合がよくわかります。
西郷家は質に物を入れたり内職をしていたのに比べると雲泥の差です。

来週へ 

今回で子供時代が終わり来週から激動の幕末に入り本格的に物語が動き出しそうです。
私としては栄一の思想面がどうやって形成されていくのかを注目して見ていきたいと思います。

それではまた来週
いじょ~流水でした。

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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