大河ドラマ 青天を衝け【第3回 栄一、仕事はじめ】 感想

【来年もうちに売ってくれるか?】

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今回のあらすじ 

今回の家康解説は幕府に関わった外国人
江戸での藍商いに同行する渋沢。
質の良い藍ではあるもののブランド力で他地域の方が贔屓が多いと店主に言われてしまいます。
そんな商いの帰りに渋沢親子は平岡円四郎に出会います。
今回は互いに名乗らず少し会話を交わし顔見せ程度でした。
渋沢家が商いに精を出す一方でペリーが日本にやってきて世は動き始めます。

そんな事態を受け幕府は対応を迫られるも将軍家慶公は病で床に臥せってしまいます。
枕元に慶喜を呼ぶと、今まで慶喜の父・斉昭を嫌っていたが慶喜を見ていると斉昭への嫌悪感もなくなっていくこと、斉昭を現役復帰させ対外政策への協力を求めること、斉昭に限らず広く意見をきき国難に対応することを伝えます。

一方渋沢家の方では藍の葉が虫に食われてしまい他所から買い付けてくる必要に迫られます。
父・市郎右衛門は信州での買い付けに向かいますが渋沢はお留守番。
自分も買い付けに行くと言いますが子供だからダメと言われてしまいます。
しかし、そんな渋沢を見ていた母が買い付け資金を用意してくれます。
買い付けに向かった渋沢は各所で大人顔負けの目利き、値段交渉を行いさらに現地生産者との良好な関係構築まで成し遂げます。
これには父も満足した様子。
後日、共に買い付けに行くことを許可してくれました。
そんな中、幕府の対外政策方針転換にて斉昭の現役復帰、藤田東湖の帰還が成されるわけですが栄一にもこの影響がありました。
村に捕らわれていた高島秋帆が釈放されることになったのです。
そんな高島に栄一は話しかけ、高島も牢にやってきた子供だと気がつき、栄一の言葉に力を貰ったこと、志を忘れないことを伝え村を後にします。

感想

どうも流水です。
藍生産におけるつくものつくり方や藍の買い付け交渉などお仕事ドラマテイストが強いですね。
後々に経営物語になりますからその要素を今から出しているのかもしれません。
因みに藍の買い付けは史実でも行っているようです。
渋沢栄一凄いですね・・・・
尾高惇忠の会話でアヘン戦争、喜作との会話でイソップ物語など海外情報が出てきましたね。
普通にアリとキリギリスの話の内容まで知っているので一般に出回っているようですね。
(後で調べたら最初に日本に伝わったのは16世紀に宣教師が、江戸後期には認知され特に画家や版画家から題材として注目されていたようです)

見ていて気になった点が一つ。登場人物の年齢です。
今回でペリーが来航したとしてそれが1853年。渋沢栄一が1840年生まれです。
つまり今回の栄一は13歳ということになります。
既に子役ではなく吉沢亮さんが演じているので何となく十代後半ぐらいなのかな~と思ってしまう人もいそうですよね。
友人とじゃれあう様子や両親が子供扱いする様、大人顔負けの交渉など栄一を13歳として見るか18歳辺りと見るかで今回の話の受け取り方がかなり変わってくるのではないでしょうか。
脚本も当然登場人物の年齢を考慮したものにしているでしょうからしっかり視聴者に伝わるようにした方がいいのにな~と思います。
毎週、その回最初の登場時に【○○ △△(◇◇歳)】と表示するだけでいいのにと思うのです。

考察

今回将軍家慶の死に関して慶喜の内面が見えないのが気になりました。
父の斉昭に対しても自分はそれほどの人物ではないと言っていますが本心はどうなのでしょう?
今作の慶喜は内心を表に出さない人物として描かれているのですが何処かで内心を出す場面があるでしょう。
それが渋沢との邂逅によってではないかと予想します。

史実ネタ

今回は、作中で話題になっていたアヘン戦争について書きたいと思います。
アヘン戦争のキッカケは貿易摩擦でした。
当時イギリスは清からお茶などを大量に輸入していました。
それに対してイギリスから清への大規模な輸出品はありませんでした。
そのため支払いに使っていた銀が大量に流出してしまいそれを補うためにインドで栽培したアヘンを清に密輸出することで帳尻合わせを行っていたのです。
しかし、アヘンが蔓延することで今度は逆に清の銀が大量に流出することになりました。
これを防ぐためにアヘンを厳しく禁止する厳禁論が上奏され取り締まりを強化します。
これにイギリスが反発し起きたのがアヘン戦争です。
このアヘン戦争で東南アジアの大国清があっけなく敗れ西欧列強の食い物にされたことは日本の知識人に大きな衝撃を与えました。
これが今回の攘夷の動きに繋がっていきます。

因みに中国で麻薬に関する罪は世界的に見てとても重いものとなっているのもこのアヘン戦争がトラウマとなっているからです。

来週へ 

今回で実業家渋沢栄一の片鱗が見えました。
平岡円四郎や藤田東吾も出てきてこれからどうやって渋沢や慶喜に関わってくるのか楽しみですね♪

それではまた来週
いじょ~流水でした。

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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