アメリカの金融・世界経済・イスラム金融
今回の紹介本
今回紹介する本はこちら!
タイトル:[池上彰の「経済学」講義 ニュース編]
著者:池上 彰
ジャンル:経済
日本とアメリカの金融緩和の仕組み。日本の金融緩和については他の本でも読んだことがあるので再認識。
アメリカの金融緩和については初なので勉強になりました。
発券銀行が連邦準備銀行。
今までそういう名前の銀行が一つあるのだと思っていたらアメリカ中に計十二もあると知って驚いた。
しかも名前こそ連邦とついているがあくまで民間だという。そしてそれらを統括するのがFRB(連邦準備制度理事会)。
独立戦争を経て成立した連邦国家であるアメリカでは権力が集中する強い組織の誕生をよしとしない考えがある。
日本ではあまり感じないが世界では宗教と経済が深く関係している。ユダヤ人と金融業の関係。
勤勉さとプロテスタンティズム。
教えで利息を禁じられたイスラム圏が生み出したイスラム金融の仕組みが特に興味深かったです。
世界のグローバル化によって金融緩和での景気回復が昔ほど上手くいかなくなっている。
本来国内のお金の流通量を増やしお金の循環を良くする目的の金融緩和。
しかし今は世界の投資家が日本の低金利で借りた円を国外の新興国に投資するということもあり必ずしも国内で流通するとは限らない。
またそういった国は世界からお金が集まるため新興国の通貨が値上がりして輸出業に悪影響を与え結果的に新興国の経済発展のブレーキになってしまうというのは新興国にとっては困った話です。
アメリカの景気が回復し金融緩和縮小を行おうとしたらブラジルの株が暴落した。
背景にはアメリカの金融緩和縮小を受けてブラジルに投資していた投資家が投資していた資金をアメリカに戻そうとし結果ブラジルの株暴落に繋がった。
今は金融緩和をするのも縮小するのも難しい。
しかしグローバル化で新たなビジネスチャンスも生まれている。
例えばイスラム教の人でも食べられる食品(ハラル認定)。今まで生産段階で豚やお酒を使っていた商品をそういった食材を使わない方法で生産し販売すればイスラム圏16億人(今後もっと人口が増えると予想されている)のマーケットが開かれる。
グローバル化が進んだために生まれる問題と新たに生まれるビジネスチャンス。
今は世界が繋がるグローバルの時代でありグローバル化に合わせて世界のことをもっと知ることが重要だと再認識しました。
それではまた次回
いじょ~流水でした!
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