【参った!物産会どころか何日かけても見切れねぇ品ばかりだい!】
あらすじ
先週の最後に船出した栄一達は2月ほどの航海の末遂に万博の地フランスに到着します。
凱旋門に上りパリを一望し異国の地に感動する一行。
その後も様々な異国文化に触れていきますがどうも水戸藩士達はとげとげしい態度。
栄一は「郷に入っては郷に従えと言いますし・・・」と促しますが聞く耳を持ちません。
その後、万博の会場に赴いた一行は蒸気機関やエレベーターといった最新科学技術を目の当たりにし度肝を抜かれます。
栄一は改めて日本の近代化には西欧列強に学ぶことが必要と思い知ります。
そんな万博の会場で問題が発生します。
日本ブースを眺めていた一行の目に飛び込んできたのは琉球と島津の家紋が掲げられたブース
なんと薩摩が琉球と合同出展していました。
万博は国単位で出店するもの。
これでは島津も一国の王ということになり徳川幕府は只の有力領主ということになってしまいます。
慌てて異議申し立てをしますが薩摩派の人達にいいように転がされフランスの新聞にも「日本は連邦国家」と記されてしまいました。
一方、慶喜は日本で各国使節と謁見しフランスとは600万ドル借款の話を進めます。
一時的に薩摩に後れをとった昭武一行ですがナポレオン三世との謁見を無事終え面目躍如。
さらにそこからヨーロッパ外遊に向かうのでした。
感想
どうも流水です。
今回流水が注目したポイントは2つです!
・薩摩の外交手腕
・フランスの新聞内容
◇薩摩の外交手腕
パリ万博に於いて幕府は完全に後手に回ってしまいましたね。
薩摩は琉球との関係もあり江戸時代を通じて外交力を磨き続けていたこともこの辺りの差になっているのかな~と個人的には思います。
ただ、薩摩はのらりくらりと誤魔化しますが例えば「日本の旗を掲げないのは帝を蔑ろにする朝敵行為だ!」とか「薩摩が日本とは別の国として出展していることは帝にお伝えする」とか言えば何とかなったような気もしますがどうなんでしょうね?
◇フランスの新聞内容
フランスの新聞に「日本は連邦国家であり徳川は有力領主でしかない」と記され大慌ての昭武一行でした。
確かに幕府は行政を司っているわけですが新聞に書かれている文章事態は間違っていないと思ってしまいました。
まず、幕藩体制は中央集権ではなく大名が独自に軍を持ち政を行っているので連邦と言われれば連邦です。
そして、徳川はあくまで帝から行政権を委託されているに過ぎない有力領主であることも事実です。
昭武一行としては日本の王族代表として昭武のナポレオン三世(ナポレオン・ボナパルトの甥)謁見が控えていたので王族としての格が落ちてしまうのは幕府外交としてまずいというのがあったのでしょう。
史実ネタ 昭武のヨーロッパ外遊
今回は栄一ら昭武一行が行ったヨーロッパ外遊について書きたいと思います。
この外遊には日本の統一政権=幕府ということを認識してもらうという目的もありました。
外遊で諸国を巡った訳ですが昭武の評判はとても良かったようです。
というのもこの頃の昭武は14歳と若く、本人の容姿も整っていたこともあり「王子様感」が凄かったためとても好印象を持たれました。
まさに、外遊にはうってつけの人物だった昭武。
もし、そこまで計算していたのなら慶喜恐るべしです・・・・・まぁさすがにそれは偶々でしょうけど
来週へ
来週はいよいよ大政奉還
慶喜がどのような経緯で決断するのか気になるところ。
また、喜作からの視点でどのように描かれるのかも気になります!
それはではまた来週~
いじょ~流水でした!