世界の歴史ローマ帝国編Part5 人物編【賽は投げられた!来た見た勝った!ローマを帝国にした男ガイウス・ユリウス・カエサル】政界進出

世界の歴史
ローマ帝国編
Part5
【賽は投げられた!来た見た勝った!

 ローマを帝国にした男 ガイウス・ユリウス・カエサル】
政界進出

目次

概説

ローマ帝国最大版図(wiki参照)

ローマ帝国は後のヨーロッパに直接影響を与えた大帝国です。
史上もっとも続いた国家で紀元前700年頃から東西分裂を経て1453年まで続いています。
国の歴史が古すぎて最初の王様は神様の血を引く人物とされ神話になってしまっています。
国家誕生が神話に基づくのは日本と同じですね。

ローマ帝国は国家の形を維持しながら時々に合わせて様々な変化を遂げていった国でもあります。
支配体制は王政→共和制→帝政

国家体制は、都市国家→都市国家連合→帝国→東西分裂

ローマ帝国は土木技術が優れており水道橋や道路の建築水準は後の中世ヨーロッパ世界をも上回っており【全ての道はローマに通ず】という言葉もあります。

その長い歴史の中で多くの英雄も輩出しています。
ファビウス、スキピオ、カエサル、アウグストゥスなどが有名です。
また、ローマに立ちふさがる敵としてカルタゴの英雄ハンニバルなどが登場します。

最終的には肥大化しすぎた帝国領土の管理問題とゲルマン民族の大移動の影響を受け東西に分裂


西は早々に滅亡してしまいますが東ローマ帝国(ビザンティン帝国)は1453年まで続きます。

ローマを帝国にした男!ガイウス・ユリウス・カエサル

<strong><strong><span class="bold-blue">流水</span></strong></strong>
流水

どうも!流水です!
世界の歴史 ローマ帝国編Part5
今回は前回から引き続きガイウス・ユリウス・カエサルをご紹介したいと思います。

はじめての官職

前回、海賊を討ち取りロードス島で修辞学を学び始めたカエサル
もともとローマで最強弁護団相手に立ちまわっていただけありここでも優秀な生徒だったようです。
しかし、そんなカエサルにローマから知らせが届きます。
なんとカエサル、神官職に任命されます。
初めての公職任官です。
どうやら元々その職を務めていた人が母方の親戚だったようなので完全な縁故採用です。
そんなわけで再びローマに戻ってきたカエサル
いよいよ政界進出です!

政治家はつらいよ

30歳になったカエサルは政務官の最下層である財務官に選ばれます。
こうして元老院内でキャリアの道を歩み始めたカエサル
ここからカエサルの政治家人生という名の借金人生がスタートします。

現代の感覚では信じられませんがローマの政治家はなんと無給
完全ボランティアなんです。
こう聞くと清廉潔白かなと思われるかもしれませんが実はそうでもなくて
賄賂賄賂のとんでもない金権政治が行われていました。
無給でそんなお金をどうやって調達するか・・・・・そう借金です!
この時のカエサル11万人の兵士を1年間雇える金額をバラまいたそうです。
ちょっと意味わかんないですね( ゚д゚)

もちろん政界で出世してトップの執政官まで行けば今までの資金を
回収する方法はあります。
しかし、たどり着けなければ借金だけが残ります。
イメージとしては自分という個人資本に全賭けしている感じでしょうか。
肝心の財務官のお仕事内容は色々ありますがローマの属州の会計監査がメイン業務です。
この頃お仕事で赴任したヒスパニアでアレクサンドロス大王の像を目にして「アレクサンドロスは今の私の年で世界を手に入れたというのに自分は何も成しえていない。」と落胆したというエピソードがあります。
この頃の彼には劉備北条早雲のような晩年大成した人を教えてあげたいですね。

出世するほどお金(借金)が増えるよ!

ここから、カエサルの飛躍は続きます。
数年後に、都市環境を担う上級按察官に就任します。
都市環境を担うためインフラ整備やイベントなどを
行うので市民にアピールして点数稼ぎができます。
そんな訳でカエサルはインフラを整えイベントを
バンバン行っていきます。
もちろん払うよ!実費で‼
どんどんカエサルの借金は膨れ上がっていきます。

宗教界のトップへ

上級按察官に就任して数年後にまた転機が訪れます。
最高神技官が亡くなり後釜を決める選挙が行われることになりました。
カエサルはこれに立候補します。
最高神技官とは文字通り神技官の頂点。
宗教界のトップの座です。
しかし、実はこの時代は後のキリスト教世界ほどの権力や権威はありません。
最高神技官になる人も元執政官などが多くいわゆる『名誉職』にあたります。
では、なぜそんな職にカエサルが立候補したかと言えばこの職には宗教界のトップということ以外にある特典があったからです。
ローマの官職の多くは1年、長くても数年の任期制です。
しかし、最高神技官はローマ官職の中でも珍しい終身制。
一度なれば死ぬまでその役職に居ることができます。
カエサルはそこに目を付けます。
後々政界で活躍し影響力を広げていくには権威は少しでも欲しい。
そんな彼にとって終身制の最高神技官はうってつけでした。

上級按察官の仕事で市民への点数稼ぎを行い人気を博していたカエサルですが、この選挙は厳しい戦いです。
何せ前述の通り立候補してくるのは元執政官などの大御所です。
若手のカエサルと比べて実績や知名度が全然違います。
そんな彼らと選挙戦を戦い抜くには選挙活動に力を入れなければいけません。
そうなると・・・・・またお金が必要になってきます。
今までの莫大な借金にプラスでさらに借金を重ねるカエサルは選挙当日に母アウレリアに「最高神祇官にならなければ戻ってくることはないでしょう」と言って家を出たそうです。
またも逃亡生活になるかと思われたカエサルですが結果は当選!
見事最高神技官の座を手に入れます。
こうしてカエサルは着実に政界で影響力を強めていくことになります。

次回予告

<strong><strong><span class="bold-blue">流水</span></strong></strong>
流水

次回はカエサルと元老院派の対立についてと執政官時代の活躍や彼の協力者でありライバルになるクラッススとポンペイウスの二人を取り上げたいと思います。
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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