大河ドラマ 青天を衝け【第15回 篤太夫、薩摩潜入】 感想

【薩摩の殿にその徳が御ありですか?】

目次

あらすじ

一橋家に仕官して早一月。
栄一達に初めての俸禄が渡されます。
喜んで何に使おうか悩む喜作に対し、栄一は倹約を説きます。
実は在京中に持ち金をすべて使った挙句借金が20両以上ありました。
俸禄の使い先で一喜一憂する栄一達に円四郎から武士に似合った名前が送られます。
栄一には篤太夫喜作には成一郎
篤太夫という名に不満を持ちつつも職務に励みます。
一橋家には、元々攘夷思想を持っていたものなど色々な人々がいることが明かさます。
そんな中、円四郎から薩摩への潜入捜査を依頼される栄一。
潜入といっても身分を偽る訳ではなく、大阪の台場作りを任されている折田要蔵の元に出仕しつつ、要蔵が一橋で抱えるべき人材かどうかを見極めるというもの。
要蔵の元では様々な藩の人間が出入りしていますが薩摩藩士たちは栄一を警戒。

そんな中、栄一は西郷吉之助と出会います。
吉之助は栄一を食事に誘いそこで栄一の真意を問います。
「(次代の政権を担うのは)薩摩ではあきもはんか?」と問う吉之助に対して
「薩摩の殿にその徳が御ありですか?」と返す栄一。
栄一の表裏ない返しに栄一のことを気に入った様子の吉之助。
肝心の潜入捜査の方はというと、「要蔵はそこまでの大物には見えない」という結論で終わり
一橋家に戻り、今度は一橋家に仕える有志を集めるため喜作と共に関東に下向することになります。

一方慶喜は島津久光と禁裏御守衛総督争奪戦を繰り広げますが平岡の活躍もあり勝利。
慶喜の朝廷内での影響力が増していきます。
そんな、順風満帆かと思われた時に水戸で天狗党が挙兵。
水戸の過激派が動き出し来週の悲劇に続きます。

感想

<span class="bold-blue">流水</span>
流水

どうも流水です。
今回流水が注目したポイントは
西郷との邂逅です!

◇西郷との邂逅
今回、維新三傑の西郷吉之助が出てきましたね。
要蔵の元に潜入した今回の話は史実のようで、西郷に遭ったことも史実のようです。
改めて西郷との会話で栄一は、有能な人が政権を握ればいいという考えであるということが明言されました。
一橋家臣として主君を~というのではなくたまたま現状は慶喜が有能だと思うから一橋家臣として働いているということですね。
しかし、西郷を演じられたのが博多華丸さんでビックリ!
最初はどうなのかな~と疑問半分で見ていましたが華丸さんは目力もありますしバラエティのイメージと違って落ち着いた演技で思った以上に合っているな~と感じました。

史実ネタ

今回西郷が円四郎を評した「一を聞いて十を知る男じゃっで気を付けんといかん。あまい先んこつが見え過ぎる人間は往々にして非業の最期を遂げてしまうとじゃ」というセリフがありますが、この言葉の元ネタと思われるのは渋沢が晩年に語った円四郎評です。

原文を引用します「この人は全く以て一を聞いて十を知るといふ質で、客が来ると其顔色を見た丈けでも早や、何の用事で来たのか、チヤンと察するほどのものであつた。然し、斯る性質の人は、余りに前途が見え過ぎて、兎角他人のさき回りばかりを為すことになるから、自然、他人に嫌はれ、往々にして非業の最期を遂げたりなぞ致すものである。平岡が水戸浪士の為に暗殺せられてしまうやうになつたのも、一を聞いて十を知る能力のあるにまかせ、余りに他人のさき廻りばかりした結果では無からうかとも思ふ。」

前述にもある通りこの評は渋沢の晩年の言葉なのでこのドラマではこの考えに気づかせてくれたのが西郷という描き方がされているというわけですね

来週へ

<span class="bold-blue">流水</span>
流水

来週は円四郎の悲劇が描かれます。
これまで活躍してきた円四郎の最後がどのように描かれるのか、また今まで円四郎が引っ張てきた物語がどう動くのか楽しみに見たいと思います。
それではまた来週
いじょ~流水でした!

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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