大河ドラマ 青天を衝け【第6回 栄一、胸騒ぎ】 感想

【胸がぐっるぐるする】

目次

今回のあらすじ 

【今週の家康】は水戸家と尊王攘夷思想及び水戸学について。
前回の地震によって藤田東湖が死亡しましたが、惇忠の元にもこの悲報が届きます。
一方剣術の鍛錬に精を出す栄一達は古の立身出世者達に憧れます。
道場から帰ると幼馴染の千代が来ており剣術の話になります。
そんな中、自分の剣の振りは農民の鍬っぽいと言う栄一。
しかし、千代に笑われるとカッコをつけていざとなれば人を切れると見えを切ります。
そんな栄一に対し千代は「(今まで通りの)そんな栄一さんをお慕いしています」とポロっと告白してしまいます。
この時は、千代が逃げ出してしまいそれ以上の進展はありませんでした。

千代とのことでモヤモヤしている栄一ですが突如道場やぶりに真田範乃介という男が訪れます。
道場破りの実力は伊達ではなく喜作、栄一を軽々撃破!
いよいよ道場随一の実力者である長七郎が相対します。
拮抗した戦いになるも最後は長七郎が勝利。
その夜、皆で酒を酌み交わすと意気投合。
真田もまた今の世を憂う尊王攘夷思想の持ち主でした。
酒席の給仕をしていた千代と再びいい雰囲気になる栄一ですが今度は栄一が逃げ出してしまいます。

一方、慶喜は、嫁を迎えます。
しかし、嫁に対する慶喜の態度がそっけない。
嫁が嫉妬深いのもあり慶喜周囲はてんやわんや。

徳川斉昭は慶喜や子供たちに「幕府に背く事はあっても天子様に背く事はあってはならん」と教えます。
そんな慶喜の周りでは島津斉彬、松平慶永、阿部正弘といった人物が一刻も早くの慶喜将軍就任を待望します。
側近の円四郎も慶喜が将軍になることが両親、亡くなった藤田東湖、そして民が喜ぶことだと勧めます。
しかし、慶喜は相変わらずその気がありません。
阿部は「できればその人(慶喜)と仕事がしたかった」と意味深なことを言いその後心臓発作のような症状が出て倒れてしまいます。

最後に遠乗りに出かける慶喜とたまたま通りかかった栄一が邂逅しますが今回は特に会話はありませんでした。

感想

どうも流水です。
今回も恋愛回でしたね。
正直、栄一サイドは嫁関係以外進展はなかった印象。
今後は真田、喜作、栄一で千代の取合いになりそうな展開。
ただ、千代本人が既に栄一に惚れているので前者二人は噛ませになりそうですね。
一方、慶喜の方は少し進展がありましたね。
慶喜の将軍就任に島津斉彬や松平慶永が動き出しました。
阿部が倒れたこともあり来週から政争が白熱しそうです。
最後に二人が邂逅しましたが、円四郎の時と同じく、そこで物語が動いたりはしませんでしたね。
この演出は今後もちょくちょくありそうです。

考察

この先、栄一や喜作は横浜外国人居留地焼き討ちを計画します。
史実では長七郎の説得で思い留まりますが、ドラマではこの時既に妻になっている千代の説得もあるのではないかと予想します。
今回の「(今まで通りの)そんな栄一さんをお慕いしています」が伏線なのではないでしょうか。

史実ネタ

今回は、御三家の話をしたいと思います。
御三家とは将軍後継を輩出できる水戸、尾張、紀伊の三つの徳川家のことを指します。
徳川を名乗れるのもこの三家のみで他の一門は皆、松平性を名乗っています。
福井藩の松平慶永なんかがそうですね。
これら御三家の祖は家康の9,10,11番目の子供達です。
おもしろいのは将軍世継ぎは年長の子と定めたにも関わらず御三家の祖は年長ではないんです。
反対の遅生まれの子たちが祖になっています。
ここからは流水の推測なのですがなぜ遅生まれの3人が選ばれたのでしょうか。
遅生まれの子は家康からとても可愛がられていたそうなので単純に可愛さ故もあると思いますがそれ以外に戦国の気風の薄さがあるのではないかと思います。
戦国時代は下剋上も許容される実力社会。
戦に強い者が正義の時代です。
しかし、この価値観は太平の世にはそぐわないものです。
この価値観だと御三家当主が将軍より優れていた場合に「俺の方が将軍に相応しい」と考えてしまいかねません。
そのため、できるだけ戦国の世に接していない遅生まれの子を選んだのではないかと思います。

来週へ 

今回栄一と慶喜の邂逅があり、やっと二人の物語が動き始めそうです。
また、阿部の死によって政争も本格化しそうですね。

それではまた来週
いじょ~流水でした。

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この記事を書いた人

歴史好き/読書好きな一般サラリーマン
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